懐かしい姿 [家族の事]
13年前のこと。
その春、山形県から関西に越してきた両親であった。
遠方からのお客さんを連れて、母は関東の妹とともに有馬に出かけた。
とても綺麗な紅葉を見て「お父さんにも見せてあげたかったね。」と言いながら帰ってきたそうだ。父もまた、山が好き自然が大好きなので見たいと思ったらしい。
そこで、改めて数日後にロープウェイで登れる神戸の植物園に父と母を案内して行った。ちょうど紅葉は盛りで、しかも薔薇の花や様々な花々も盛りと咲いていた。母はおいしいおにぎりとお弁当を作って電車に乗って三人で出かけ本当に楽しく嬉しい時を持った。
父はブログを始めていたので、デジカメでたくさんの写真を撮っていた。
その横で母は、父と同じ方向を見ながら楽しくおしゃべりをしていた。
その姿を見ながら私もとても楽しく幸せな気持ちだった。その時のことを思い出している。
この時着ている母のライトグリーンのジャンパーは、今私の手元にあって、この春の季節とても役に立っている。
5月になり、父と母が天に召された日を迎えようとしている。あの日々の前後のことを思い出しながら、改めて神様がどれほどに小さな存在を愛していてくださっているのかを教えられている。
何が幸いなのか・・・私にはわからない。それでも、真実な方は最高の幸いを与えてくださる方なのだ。
懐かしい両親の姿を思い出しながら、静かな5月を迎えた。
2021-05-03 11:18
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