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見えすぎるって怖いって。 [その他いろいろ]

昨日 両眼の白内障の日帰り手術を受けた。


私には持病があり、通っている病院の先生から年に一度は眼科に行くように紹介状も頂いていて、近くの眼科に5年ほど通っているが、そこではいつも副院長先生が診てくださっていた。毎年初夏に行って特に問題もなく過ごしていた。

今年、いつものように年に一度の診察に行ったら診てくださったのは院長先生だった。

そして「僕だったら2年前には手術を勧めていたなあ。だいぶ進んでいるね。」と言われ、画像を見せてくれた。そこには本当に見事に白く濁った私の両眼の映像があった。


確かに、ものがはっきりと見えなくなっていて、光が差すと目の前が真っ白になってしまう。そんな状況がずっと続いていたので、いつの間にか見えないことに慣れてしまっていた。

見えないことに慣れるんだね人って。


知人には症状が進んでいて手遅れになって、手術をしても見えないままの人もいる。


怖がりの私にとっては、目の手術と考えただけでとても耐えられない恐れがあったけれど、このまま見えなくなってしまうことも怖い。そして、今している様々な働きも見えないことで支障が起きてきていることも事実。ということで決心した。


お金もかかるし、怖いし、気が進まないけれど・・・。


術中ずっと看護師さんが、ぎゅっとハンカチを握りしめている私の手を、暖かい手で包んでくれていた。ありがたかった。すごく心強かった。私は、ずっと頭の中で大好きな北海道の景色と孫の顔を思い浮かべていた。


夫はこの日から三日間、以前からの予定が入っており東京と仙台に出かけていて、私は病院の予定に合わせた手術日に決めたために付き添いの家族がおらず、日帰り手術なので一人で行って一人で帰ってくるつもりだった。家から歩いて3分。なんとかなるやろと思っていた。

なんとかなったかもしれない。でも、隣町の妹が忙しい中で来てくれて、手術が終わって出て来た私を待合室で待っていてくれた。その姿を見て心からほっとした。やっぱり緊張してたんやな。

歩いて家まで3分。

妹は、手を取って腕を支えて、道の段差に気をつけて一緒に歩いてくれた。

自分を大切にすることの下手くそな私は、ただただ申し訳なくってなんて言って良いのかもわからなかった。すぐに休むようにと言って妹はお土産とお見舞いを渡して帰って行った。

一人でいるのが気楽で大好きな私が、もう少し一緒にいたいと、初めて思った。


それが昨日の出来事。

1日4回忘れずに三種類の目薬をさすこと。2回の抗生物質を飲むこと。4日間は保護メガネを寝るときもつけ続けること、4日目までは毎日、その後一週間ごと、一ヶ月ごとに診察を受ける事。しなくてはならないことと、してはならないことが沢山あり、こりゃ確かに少し前は入院する事態なんだなあと思った。


そして、前から「見えるようになったために動きすぎて体を悪くしてしまう人」のことは聞いて知っていたし、亡くなった祖母は白内障の両眼を手術してその後脳梗塞を起こしてしまい、その後亡くなるまで認知障害をもったままだった。私は狭心症の持病もあるし、妹たちは心配してくれた。申し訳ない・・・。

今回自分が経験してそれがよくわかった。

見えすぎるので、それまでわからなかった家の中の汚れているところ、掃除するべきところ、なおすべきところが見えすぎるのだ。見えすぎるって怖い。

そう

多分人と人との関係もそうかもしれない。

見なくても良いところまで見えすぎてしまう。

見えても気にしなくていいのに、見えすぎてしまって気になって気になって、その「見えすぎて気になる思い」がやがて心の中で悪いものに変わってしまう。

批判や嫌悪や裁きや、排除や無視や怒り 直してやろうとするお節介 余計な矯正


ああ、そうなんだなあ


見えすぎるって怖いなあ。


私はとりあえずトイレとガス台を掃除した。

しなくてもいいのに。

いや、しちゃダメだろ。

術後4日間は、いや少なくとも次の日は安静にしてなくちゃ。

こういうところが私の課題だなあ・・・・。


と反省している今です。

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