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幼い日のこと(3) [想い出いろいろ]

子どもの頃は、なんでも遊びにつながるのだった。

外にあるものは全て遊びのためのものだった。もちろん、おままごともした。オオバコや赤まんま、どんな葉も花もおままごとのご飯になった。でも、女の子しかいないので、お父さんのいないお母さんばかりのおままごとだった。


多分一番遊んだのは手を繋いで遊ぶ遊び。

「かごめかごめ」「今年の牡丹は」「とおりゃんせ」「はないちもんめ」などなど。お友達みんながお母さんたちから次々と昔の遊びを教えてもらって、みんなで遊んだ。みんなで輪になって踊るのが本当に面白かった。


少し学年が上がると、石蹴り。

毎日道を歩く時には下を向いて、石蹴りにちょうど良い石を探しながら歩いた。良い石はもちろん家に持ち帰って大事にしまっておく。お友達が良い石を持っていると本当に羨ましかった。石蹴りもいろんな形があって、オーソドックスな丸を繋げる「けんぱ」も結構遊んだけれど、そのうちレベルが高くなって言って、自分の陣地を作っていく大きな石蹴り用の四角い図面を土に書いて遊ぶようになった。

そう!大きな通りも、家の周りもどこもかしこもコンクリートもアスファルトも引いていない土むき出しの道だった。雨が降るとへこんだところに水たまりができる土の道だ。歩いているとあちこちに石蹴り用の四角や丸が書いてあるのだった。



ゴム跳びもよくやったなあ。飛び方にいろんな名前があって、難しい飛び方をする子はみんなの憧れだった。私はただでも運動ができなくて、走るのもなんでも遅かったから、ゴム跳びなんて言ったって、すぐに引っかかってしまう。上手に飛べる子が羨ましくも憧れたものだ。


虫取りもよくした。網なんてないので棒の先に針金を丸くして付けて、軒下の蜘蛛の巣を引っ掛けて虫をとる。一回使うともう使えない。あるときにトンボを捕まえたら、一緒にいてくれたおじちゃんが「お母さんトンボが探しているよ。放してあげよう。」と言った。みんな「そうだよ、かわいそうだから放してあげよう。」と言ったけれど、小さい妹が「お母さんトンボもちゅかまえればいいよ。」と言い放った笑


私はどちらかというと外遊びよりも本を読んだりするのが好きで、家にある本はみんな何度も何度も読んだものばかりだったので、お友達の家の本を読むのが楽しみだった。ある時お友達の家で本に夢中になっていて、みんなは私を置いて外に遊びに行ってしまったことがあった。ふと気がつくと家の中には誰もいないのだった。その後どうしたかは覚えていない。私のことだからそのまま本を読み続けたかもしれないな。


冬の遊びは特別。なので「続く」なのだ。

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