ぶどうの実り [想い出いろいろ]
クリスマスの準備が続いている。
細々したことが目白押しだけれど、一つひとつ心を込めて仕上げて行きたいと思う。そう、2017年のクリスマスは一度だけだから。
世間は24日のイヴが最大の盛り上がりみたいだけれど、本当のクリスマスは12月25日。12月25日は、クリスマスが始まる日。
北の国の小さな町の小さな教会のクリスマスを思い起こす。樅の葉の緑の香りと、色とりどりの硝子玉の輝き。木製の小さな粗末なろうそく立てに、ヒイラギをさして、小さなキャンドルの光が揺らめく。オーナメントは数少ないけれど、一年に一度クリスマスに会える懐かしいものばかり。窓にビニールを張り巡らしてもどこからか吹き込んでくる粉雪に凍えながら、小さな礼拝堂の中、家族でツリーを飾り付けてクリスマスを祝う。
何年経っても思い出は薄れることがない。
与えられた環境や状況を、良いこととして受け入れることは簡単なことではないけれど、感謝する時にすべては変わって行く。困難も苦しみも悲しみも、様々な問題も、貧しさも病いさえも。その中にあってもそれらに勝る平安と喜びがあることを知ってから。「それでも良い。」いや「それが最良のこと。」と知ることが出来たから。それがクリスマスの喜び。
豊かな溢れるばかりのぶどうの実りは、困難と痛みの汗と涙と忍耐の後に備えられ与えられるものだから。
これは今年のうちの玄関
2017-12-15 13:50
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