与える喜び [今日の事]
10時40分のつもりだった、長女の東京行きのバスは20時40分だった。集合の8時30分、長女は韓国の青年達の歓迎会ですき焼きを食べていた。
バス会社の案内の女性から電話が来た時点ですでに8時30分。どんなに急いでも30分はかかる。絶対無理。そこにいた全員の心臓が跳ね上がり、頭が真っ白になる。でも…大丈夫。次の停車地の集合が9時45分、バスは10時発。
急いで帰宅して、未完成だったトランクを完成させて(私には考えられない。何で出発の日になっても荷物が完成していない!?)忘れ物がないかもう一度チェックして出発。私が一緒に集合場所まで行くことにする。
重いトランクをひいて、がたごとと駅の階段を上り、やってきた電車に乗り再び階段をがたごとと下りてバスの乗り場を探し歩く。時間が迫ってきてふたりとも焦り、駅構内を走る。ようやっとバスの乗り場を見つけて(正確にはタクシーのおっちゃんに「乗ってかへんか〜」と声をかけられ「東京までのバスに乗るんやけど〜〜」と言ったら、「姉ちゃんそっちちゃうで〜4番やで〜〜」と教えてもらった。ありがとおっちゃん!)間に合った。
受け付け場所には一緒に行く友達が待っていた。娘はこちらを向いて「お母さんもう良いよ」と言った。力が抜けた。
帰り電車を待ちながら、子どもを育てると言うことをもう一度考えた。無償で与える喜びというものは本当に不思議なものだ。なんの見返りもなくても、重い荷物を持ってあげる喜び、一緒に走る喜び。思い返してみれば生まれた時からそうだ。汚れたおむつを替えてあげる喜び。あれこれ心配する喜び。うーーん。矛盾しているようだけれど、やはり喜びなんだな。
息子が高校に合格した。とりあえず行く場所が決まったことは本当に嬉しい。一つ心配が解決したら、すかさず次のことが心配になる。やれやれ、親って悲しくも滑稽なものだ。
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